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日本の多くの電車は、電車の上に張り渡された電線(架線)から電気を取って、その電気で動いています。架線から電気を取り込む装置が、電車の屋根上に設置されているパンタグラフです。
このパンタグラフですが、終電後、車庫内や駅に停まっている電車では畳まれた状態になっており、早朝など電車が動かすときに畳まれたパンタグラフを上げて、架線に接触させ電気を取り込むことができるようになります。
ただ、畳まれたパンタグラフを上に伸ばすためには、電車内のバッテリーに蓄えられている電気を使うのですが、車と同じでバッテリーが上がってしまうと、パンタグラフを上げて電車を動かすことができないなんてことになり、大変なことになります。
Osaka Metroでは、御堂筋線を始め多くの路線の電車は、線路の脇に設置してある第三軌条という部分から電気を取っているので、電車にパンタグラフは付いていませんが、堺筋線など一部の路線の電車では架線から電気を取っているため、電車にパンタグラフがついています。
2月16日、阪急電車の正雀駅近くにある堺筋線の車庫、東吹田検車場ではバッテリーが上がってしまい電車を動かすことができなくなってしまった時に備えた訓練を実施しました。
訓練では、バッテリーが上がってしまった状態の電車の横に正常な電車を止め、二つの電車をケーブルでつないで、故障車のバッテリーに電気を送るといった作業を行いました。
まさに、自動車のバッテリーが上がったときにする作業と同じです。
その後、電車の起動スイッチを入れてパンタグラフを上げて、正常に電気を取り込むことができることを確認しました。
このように、堺筋線や長堀鶴見緑地線を走るパンタグラフを持つ電車を保有している車庫では、バッテリーが放電などで、電気が減少したような場合でも、電車を動かすことができるように毎年定期的に訓練を実施しているのです。
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