\ 第5回南海沿線探訪-浅香山駅~七道駅 /
今回の南海沿線探訪は浅香山駅です!浅香山から阪堺線に向かって進んだ北旅籠町~錦之町の史跡を巡りました!
まず、訪れたのは榎並屋勘左衛門 芝辻理右衛門屋敷跡です。
榎並屋勘左衛門家は、江戸幕府の御用鉄砲鍛冶として重用され、芝辻理右衛門家と共に鉄砲年寄として堺の鉄砲鍛冶の中心的地位にありました。
芝辻理右衛門は、徳川家康から大阪城攻めのために鉄張の大砲を作ることを命ぜられ、1611年に銃身一丈(約3メートル)、口径一尺三寸(約39センチメートル)、砲弾重さ一貫五百匁(約5.6キログラム)の大砲を作っています。これは、日本ではじめて作られた鉄製大型大砲だったと言われています。
鉄砲を作る技術はその後、刃物、自転車の製造に繋がり、堺の伝統産業になっています。
現在、屋敷は残っていませんが、屋敷跡は日本刀、包丁の鍛造所となっており、刃物の販売がされていました。
また、通りには刃物屋さんも多く、鉄砲鍛冶屋跡の名残があります!
次に訪れたのは山口家住宅です。
山口家住宅は、1615年大坂夏の陣の戦火で市街地が全焼した直後の江戸時代前期に建築された町屋です。国内でも現存する数少ない江戸前期の町屋のひとつであることから、1966年に国の重要文化財に指定されています。
山口家は、江戸時代に近隣農村の庄屋を務め、奉行所と町方・村方をつなぐ役割を担っていました。
入口を入ると、小さな土間があり、その先にかまどのある大きな土間につながります。大きな土間の入口には時代劇等で目にする嫁入り駕籠も展示されています。
また、母屋の奥には茶室があり、その廊下は一枚板で作られています。
江戸時代の暮らしぶりを感じられ、とても楽しかったです!
また、山口家住宅には、堺観光協会ボランティアの方がいらっしゃり、丁寧に教えてくださるので、大変勉強になりました!✍
皆様もぜひ、堺の歴史を感じることができる浅香山に訪れてみてはいかがでしょうか?
〈概要〉
・榎並屋勘左衛門 芝辻理右衛門屋敷跡
場所:大阪府堺市堺区桜之町西1-1-27
(南海高野線 浅香山駅 徒歩約10分
南海本線 七道駅 徒歩約7分
阪堺線 綾ノ町駅 徒歩約3分)
・山口家住宅
場所:堺市堺区錦之町東1丁-2‐31
(南海高野線 浅香山駅 徒歩約15分
南海本線 七道駅 徒歩約11分
阪堺線 綾ノ町駅 徒歩約3分)
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:火曜日(祝日の時は翌日)
年末年始(12月29日から1月3日)
入館料:200円
※堺市の区域内に住所を有する65歳以上の方、障害のある方。中学生以下は
無料
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