\妙國寺に行ってきました!/
以前の投稿で南宗寺を紹介した際に、コメントでおすすめ頂いた妙國寺に行ってきました!
妙國寺といえば、樹齢1100年と言われる大ソテツが有名です。
それは次のような伝説があるからです。
時は戦国時代、当時絶大な権勢を誇っていた織田信長が大ソテツを気に入り、自らの居城である安土城へと移植させてしまいます。しかし、ソテツの「堺に帰りたい」という鳴き声が城内で聞こえるようになりました。これに激怒した信長は、ソテツを刀で切らせますが、なんと切り口から鮮血が流れだしました。さすがの信長も恐れを抱き、ソテツを妙國寺に返させたそうです。
この伝説には実は続きがあります。
妙國寺に帰ってきたソテツは弱っていました。それを憐れんだ日珖上人は一千部も法華経を読経し、ソテツはよみがえりました。その晩、上人の夢に、龍神があらわれ、祈りの感謝の証として、女性の産みの苦しみを和らげることをはじめとした3つの誓いを立てるとともに、妙國寺の守護神となることを告げたというものです。
このような伝説を持つ大ソテツは、大坂夏の陣や第二次世界大戦の戦災からも逃れ、堺の守護神として慕われています。
信長のほかにも妙國寺はたくさんの偉人とゆかりがあり、堺市指定名勝になっている庭園は、徳川家康の滞在のために、小堀遠州が駿河を再現したものです。
また、宝物資料館には伊達政宗や大塩平八郎、東郷平八郎直筆の掛け軸をはじめ、加藤清正の宝剣などが展示されています。
さて、妙國寺は幕末の大事件の舞台でもあります。
1868年堺の町を警護していた土佐藩士が、フランス兵と衝突し発砲してしまいました。世にいう堺事件です。
この事件は、土佐藩士11名の切腹という壮絶な形で決着しますが、その切腹が執り行われた場所こそ、妙國寺だったのです。
いまも妙國寺には土佐十一烈士と呼ばれるこの11名ゆかりの品や、場所が残っています。
妙國寺では拝観の際、専任のガイドの方に、これらの歴史や庭園を詳しく説明していただけます。妙國寺の歴史は、初めて知ることも多く、堺をより知ることができました!
これからも、沿線の歴史や名店などの情報を皆さんに発信していきたいと思いますので、いろいろおすすめのスポットがありましたらコメントで教えてください!
〈妙國寺概要>
所在地:堺市堺区材木町東4-1-4
アクセス:阪堺線「妙國寺前駅」下車
拝観料金:大人400円、小・中学生200円
営業時間:10:00~16:30(15名以上は要予約)
定休日など:年末年始
堺観光ガイドURL:
https://www.sakai-tcb.or.jp/spot/detail/153
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