\第2回南海沿線探訪―七道駅/
南海沿線探訪、第2回は大和川の近くに位置する七道駅です!
イオンモール堺鉄砲町が開業し、その最寄り駅として賑わう七道駅は1917年に開業しました。
駅西側のロータリーにある特徴的な銅像は、僧侶であり、仏教学者・探検家でもある河口慧海のものです。
河口慧海は七道駅の近くで生まれ、日本人として初めてチベットを訪れた人物で、チベット入境の際のヒマラヤを超える姿が銅像になっています。
また付近には、放鳥銃定限記という石碑があります。これは、江戸時代の鉄砲師範の遺徳を称えるものです。
一方、駅東側には、堺鉄砲鍛冶屋敷(現在改修中、令和5年度に「(仮)堺鉄砲鍛冶屋敷ミュージアム」としてオープン予定)や堺鉄砲館といった鉄砲にまつわる施設が残されており、駅西側の「鉄砲町」という地名にも残るとおり、この一帯が鉄砲生産の中心地であったことがわかります。なお、時代の変遷とともに火縄銃が不要となると、鉄砲鍛冶たちは刃物鍛冶へと転身し、現在も名高い堺打刃物へと繋がっているのです。
七道駅東側は、堺環濠都市遺跡の北部にあたります。鉄砲から刃物へと移行し現在にも繋がる堺の伝統文化とともに、戦災を逃れ残存する街並みは、堺の歴史を私たちに伝えてくれています。
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