いつもOsaka Metroをご利用いただきまして、ありがとうございます。
先月、可動式ホーム柵の扉のある箇所では、電車とホームとの間の段差やすき間を小さくしているということをご紹介しました。
ところが、御堂筋線に乗ったことのある方はもしかしたらお気づきかもしれませんが、ホームに入ってくる電車によって、ホームとの段差がほとんどない電車と、まだちょっと段差が残っている電車とがあります。
これは国交省が定めた基準により、Osaka Metroでは2002年以降に新しく製造する電車については、床の低い車両を導入しているからです。
新型車両31系は、従来型の車両21系よりも床自体が低くなっています。
ただ、御堂筋線ではホームをスロープ状にかさ上げする際に、新型車両31系の床の高さに合わせてかさ上げしたことから、新型車両であればピッタリの高さですが、従来型車両21系では、いまだ若干の段差が残ってしまうことになってしまったのです。
もし、従来型の21系の電車に車いすご利用のお客さまが乗ろうとしたら、少し段差がありますので、実際介助なしに乗ることものできない方がおられます。
床の高さの違う電車がある中、なにか別の工夫によってこの段差の違いを何とかできないかということで、9月16日、新深江駅のホームで車いすご利用の方々のお力をお借りして、どのようにすればスムーズに乗り降りできるかの実験を行いました。
当日は、障がい者団体のご協力により、10人もの多くの車いすご利用の方々にご参加いただきました。
電車の床を見立てた木製のモックアップをホームに敷いて、従来の電車自体の扉の部分をどのように改造をすれば、車いすをご利用の方がホームからスムーズに電車に乗っていただけるのかをいろいろなパターンで試してもらいました。
段差を変えたり、電車の乗降口をスロープ状にしたもの、電車の扉のレールをなくしたものなど、計8パターン、さまざまな種類の車いすをご利用の皆様に何度も試していただき、乗った感触を教えていただきました。
今回の実験の結果を踏まえて、どの電車に乗っていただいてもホームとの間の段差やすき間が不便に感じることがないよう、検討を進めていきたいと考えています。
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