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鉄道会社では、人身事故等で電車の運転を一時的に見合わせるようなことがあった場合、定期券や切符をお持ちのお客さまが、その定期券や切符でそのまま他の鉄道会社の電車に乗ることができる仕組みがあります。
この仕組みを鉄道会社では振替輸送と呼んでいます。
もし、JR環状線で電車の運転を一時見合わることとなってしまった時、JR鶴橋駅から天王寺駅までの定期券を持っていれば、鶴橋駅から地下鉄千日前線、谷町線と乗り継いで天王寺駅まで行くことができます。
たとえば、朝ラッシュにJR環状線で運転見合わせがあると、JRの通勤定期券をお持ちのお客さまが地下鉄に殺到し、駅が大混雑します。そのような状況の中、駅ではお客さまをスムーズに誘導して地下鉄にご乗車いただかなければなりません。
地下鉄鶴橋駅では、9月14日、JR環状線で運転見合わせがあり、地下鉄にお客さまが殺到してきたという想定で、駅係員間の情報伝達、混雑する改札口の制限、ホームでの可動式ホーム柵の取扱い等の手順を確認していく訓練を実施しました。
JR環状線で運転見合わせがあった場合、鶴橋駅では大阪駅や京橋駅、森ノ宮駅、天王寺駅などの主要駅に向かうお客さまが地下鉄に殺到します。特にJRとの乗り換え改札口である東改札口では相当な混雑が予想されます。
訓練では、駅長室にJRからの振替輸送を開始するという連絡を受け、その後、他の駅への駅係員の応援要請、混雑してきた改札口のお客さまの入場を制限する措置、ホームの混雑度合に合わせて可動式ホーム柵の混雑モードへ切り替えて、ホーム柵を駅係員が閉めるなどの手順を順番に確認していきました。鶴橋駅のある千日前線はワンマン運転ですので、通常は運転士がホーム柵を含めた扉を閉めています。ところが、混雑しているホームでは、お客さまの乗り降りについて列車の端まで運転士が見て扉を閉めるということは難しいので、ホーム柵を混雑モードに切り替えることにより、複数の駅係員で合図を送り、ホーム柵の扉を駅係員が閉めることになります。
地下鉄では、他の鉄道会社で運行支障があったような場合でもお客さまに安全にご乗車いただけるよう、さまざまな状況を想定した訓練を実施しているのです。
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