いつもOsaka Metroをご利用いただきまして、ありがとうございます。
先月、8月4日、地下鉄森ノ宮駅で、国土交通省近畿運輸局主催の視覚障がい者の歩行訓練会が、日本歩行士訓練会のご協力により行われました。
近畿運輸局主催で関西各地の鉄道駅で開催されている訓練会も、今回で7回目になります。
今回の訓練には、視覚障がい者の方3名が参加されました。
訓練会当日は、まず森ノ宮にあるOsaka Metroの安全教育施設、輸送の生命館で模型車両を使用した線路からホームまでの高さ体験や、車両の非常はしごを使用した避難体験をしていただきました。
その後、森ノ宮駅に移動し、中央線のホームでは実際に歩いていただいたり、止まっている車両に乗り降りいただくなど、さまざまな体験を通じて、視覚障がい者の方々には地下鉄ご利用時に注意しなければならない点をご確認いただきました。
御堂筋線を初めとした地下鉄の主な路線では、電車を動かすための電気を通常の電車のように車両の上の架線から取り込んでいるのではなく、線路のすぐ横に設置してある第三軌条(サードレール)から取り込んでいます。この第三軌条には750ボルトの電気が流れているので、もし線路に落ちた時に間違って触れてしまったら感電してしまいます。そういった意味で、地下鉄でホームから線路に転落するということは、命の危険につながることなのです。今回訓練会に参加された方々には、地下鉄特有の危険ということについても深くご理解いただけたのではないかと思います。
現在、Osaka Metroの各駅ホームには順次、可動式ホーム柵の設置を進めてきてはおりますが、すべての駅に設置されるまでには、あと3年くらいかかります。もし視覚に障がいのある方が乗車される場合は、特に介助が必要でなかったとしても、必ず乗車する前に駅係員に一言、声をかけていただければと思います。
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